中抜き屋・ピンハネ君・中間搾取、彼らをディスるやつらはアホ
2018年11月26日 9:30 PMどの業界でもみられる光景ですが、
下請け孫請け・・・と多重請負構造で仕事が進むことは多いです。
IT業界でも、
大きな代理店から案件を受注するだけ受注して、
すべて自分の下請けに流して中間マージンだけでご飯を食べている人間は多いです。
・中抜き屋
・ピンハネ君
・中間搾取野郎
などなど、
こういった
【マージンだけとって自分で仕事をしない人間】
はディスられることが多いです。
ただ、
いつまでも下請けでITドカタをしている人間より、中抜き屋のほうがよっぽど優秀だよね
って話を自戒をこめてしたいと思います。
中抜き屋にもとめられる能力
一見するとすごい楽して稼いでる風に見える中抜き屋ですが、
実際に中抜き屋として長期的に稼いでいる人は相当な努力を継続しているはずです。
1年くらいの短期間であれば、
昔の会社の地位を利用するだけで稼げるかもしれませんけどね・・・
長期的に中抜き屋として活躍するためには目に見えない努力があるはずです。
大手代理店をグリップする力
コネ作り・コネの維持
まずは案件を豊富に抱えてる大手代理店とのコネの存在、
コネをつくる能力、
コネを維持する能力が必須です。
実際にコードを書ける人間なんて世界中にいますが、
代理店をグリップしている人間は希少です。
代理店からすれば下請けなんていくらでも見つけることができるので、
グリップし続けるのは傍目からみてるよりも難しい作業のはずです。
高単価案件が必須
中抜きの前提は、
案件単価の高さです。
低単価案件を下請けに投げていては、
利益なんて残りません。
中抜きしてもなおしっかりとした利益の残る仕事
そんな仕事を定期的に受注するのは簡単ではありません。
案件をこなせる部隊を確保維持する力
大手代理店の確保維持と同程度に、
下請け部隊の確保維持も大変な仕事です。
案件が枯渇していてどんな単価でも仕事を受注するフリーランスや企業はありますが、
案件が枯渇しているフリーランスや企業にはそれなりの理由があるはずです。
・技術力が低い
・ホウレンソウがなってない
・人格的な問題あり
などなどです。
ある程度しっかりと仕事をこなすことができる下請け部隊を、
複数確保維持するのは大変です。
おそらくそういったしっかりとしたフリーランスや企業は、
時間の経過とともに自力で案件を確保していくはずなので、
次第に下請け業務からは離れていってしまいます。
常に下請け部隊を探す
ということを継続しないといけないのが中抜き屋の運命なのかなと思います。
私もたまに自社の雑務を外注することがありますが、
人の選定は本当に大変です。
今でこそ、
クラウドソーシング「ランサーズ」
CrowdWorks
などのクラウドソーシング系の大手サイトがあるので便利にはなりましたが、
それらがない時代に人を確保し続けた中抜き屋は純粋にすごいと思います。
進捗をしっかりと確認する力
納品する成果物がちゃんとしたものなのかを確認できるのはもちろん、
実際に作業の進捗を観測できる能力も中抜き屋には求められます。
私は過去にこれで痛い経験をしたことがあります。
ある業務を頼んでいたのですが、
私「進捗はいかがでしょうか?」
外注先「コーディングは終わったので、あとは確認作業だけです。」
というメールでのやり取りを素直に信じてしまい、
大事故が起きました・・・・
納品に向けての作業ブロックをしっかりと区切り、
定期的に作業が行われているかをチェックする能力は必須です。
(初めて外注する相手に対しては特に)
圧倒的なジェネラリスト
ここまでみてきたように、
中抜き屋として生き抜いていくためには様々な能力が必須です。
今後のIT業界に求められるのは、
圧倒的なスペシャリストか圧倒的なジェネラリストだけだと前にも書きましたが、
中抜き屋は圧倒的なジェネラリストです。
営業能力とプロジェクトをマネージメントする能力に秀でた人間だけが、
そのポジションを維持できるのだと思います。
さいごに
一見して簡単そうに見える仕事でも、
ちゃんと観察するとハードなことも多いです。
へんに羨んだり文句を言う前に、
なんで彼らがそのような仕事のやり方を継続できているのかについて、
しっかりと考えてみましょう。
あなたの仕事ももっと効率的になるかもしれませんよ!
以上自戒をこめたエントリーでした。
カテゴリー: 仕事
執筆者: みーぷー